「ひっ・・・しゃーりーっ・・・」
「ん?なんだ?」

ちゅ、ちゅ、と少しずつ、少しずつ僕の跡を残しておく。
さっさと食らってしまいたい気持ちを何とか押しつけて、彼女の肌を、白い肌は、きっと赤い血がよく似合う

「んんっ・・・やぁ・・・っ・・ふっ・・・」
、声を殺さなくていい。切れてる」
「や、めてよ!!」

つう、頬を伝った涙は、快楽から呼んだものではなくて、恐怖から生まれた涙。
丁寧に涙を舐めて、ついでに、切れかかった唇も舐めておく

「んぅっ・・ん、んく・・」
、大人しく、しててくれ」
「こ、んなのっ・・しゃぁりいじゃないっ!」

ベッドに押しつけられても、僕の肩をたたく
耳元では泣いている声、背中をゾクゾクと快感が駆け抜ける。

「ひゃあっ!」

足を撫で上げれば、甲高い声が聞こえた。
は、自分の手の甲で自分の口を押さえている。そんなに声を聞かれるのが嫌なのか。
彼女の体の中心へ指を這わす、が反応する。でも声はせいいっぱい我慢している。
どうしようもなく、愛おしい

「んっ・・んんっ・・・・あぅっ・・んっ・・・」
「・・・、声を聞かせてくれ」

耳元で囁いても、イヤイヤと首を振るだけ。
仕方ないので、指を増やした、するともっと高い声。
もっと聞きたい、もっと欲しい。
ころん、とベッドの中で彼女を転がして、背中にキス。白い、滑らかな肌。
噛みつけば、綺麗な歯型。どうしようもなく興奮して舌舐めずり。
慌てたように逃げようとした腰をつかむ

「シャーリーっ!やだっ!やめてよ!!ねぇ!!!」

きっと絶望の色が、そこに映っているはずだ。

「あっ・・・きゃぁぁああっ・・・!」

腰を奥へと進めると、まだ慣らされてなかった中は、慌てて追い出すように収縮を始める。
僕は、僕の顔なんか見えないけれど、きっと笑ってる

、すき、だ、すき、あいしてる」
「ん!やぁっ!ふあっ!!」
「ぼくのだ、ぼくの、」
「あぅっ・・はなし、てっ!おねがいっ」
「ずっとぼくのだ、はなさない、ずっと」
「やぁっ・・・しゃ、り、やだよっ・・やだぁ」
、あいしてるっ・・・・・っ」
「ひゃぁぁあっ!」

どくん、
誘われるように奥へ奥へと進んで行って、そこで果てた。
彼女の体も、震える。慌てたようにまた抵抗し始めたを押しつけて、
まだ欲しいと呟いたのは、僕だったのか、別の何かだったのか。

そのあと、どうしたかなんてよく覚えてないまま、気がつけば朝だった。
最初は、体がだるくて、その理由さえ覚えていなかった。
というより、昨日の記憶が、全くと言っていいほど、なかった。
でも、隣で泣き疲れて眠っているを見て、心臓が、止まるかと思った。

「っ・・・あ、・・・・・」

ゆさゆさと、彼女の体をゆする
小さな吐息の跡、ゆっくりと、痛々しく腫れたまぶたが開いた

「シャーリー・・・・・?」

腫れてしまったまぶたを撫でる。
彼女は猫みたいにきゅ、と目を閉じた。
そこに唇を寄せる。彼女は、おびえたように、体をこわばらせた。
おびえ、さえた。

「っ、あの、ぼくは、ぼくは」
「・・・もとに、もどった?」
「もと・・・?もと・・ああ、そうか・・・ゆるしてくれ、ないた、なかせた?ぼくが」
「ん、だい、じょうぶだよ」

大丈夫そうには見えない。
目は充血しているし、身体中、蹂躙された跡がしっかりと残っている。



腕を伸ばせばそれに答えて抱き締めてくれた。

「ね、こんなふうにさ、暴走する前に、ちゃんと、しようね?ちゃんと。だって、
しゃーりーは、わたしのだんなさまなんでしょ?ね、こんかいは、ゆるしてあげるよ、」
・・・」
「だから、ね。ちゃんと、きすして、」

震える指先で、僕の頬を撫でる彼女に
謝罪と後悔のキスを。