「いやああああああああ!!!!」
「な、え!?ど、どうしたんだ!!」
「シャーロック!今の声なんだよ!!!」

221bに響き渡ったの声でいつもより早めの起床になった。
ローブのまま、急いで共有スペースに駆けおりると
ソファに座ったままを見上げるシャーロックと(いつもよりちょっと慌ててた)
いま、まさに床に崩れ落ちたがいた。

「・・・・え。どうしたの・・」
「わからん・・僕も今、戻ったところだ・・いや戻されたんだが・・」
「マイパレ?」
「ああ。」

叫び声を上げた当の本人は、白い書類を握りしめたまま
床に崩れ落ちて動かない。
床にはその書類が入ってたらしい封筒が一枚落ちていた。

「・・・・これ・・英国政府から・・・?」
「異動・・・・・・・・・・届け・・・・・・・・・・・・」

死にそうな声でそうつぶやいたはがばっと起きあがって携帯を握りしめて
廊下に出て、誰かに電話をかけているらしい。
シャーロックが床に落ちた書類を拾って読みあげる

 たぐいまれない経歴と、結果を鑑みて
秘密情報部 『特別処理班』 への異動を任命する。
この書類は読んだらすぐに燃やすこと。
第三者へ手渡すことは禁ずる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・よ、読みあげちゃったね。」
「燃やせばいいんだろ。」

シャーロックはポイと暖炉に書類を投げ捨てた。
しばらくして、がすごく疲れた顔で帰ってきた。

「・・・・あ・・読んじゃった・・・?」
「あ・・うん、」
「口外したら色々怒られるから・・・言ったら駄目よ・・・そんなのでも・・一応、重要書類だから・・」
「・・・すごく重要なことを・・今言わなかった・・?」
「・・・・・言ったかも・・すごい・・疲れた・・・あの・・・新しい部署とか・・知らねぇよ・・
銃と騒音と騙し合いから離れたくて・・イギリス帰ってきたって言うのに・・・馬鹿・・・はめられた・・・」
「誰にはめられたんだ。」
「・・・・・え?マイクロフト?多分、CIAに所属してた時から、目つけられてたんでしょーねー。あー」
「・・・ん?つまり君は」
「マイクロフトの直属の部下になるってことかな。」
「そんなの許さないぞ!」
「だってその組織の責任者マイクロフトなんだもん。」
「どういうことだ!!」
「私が知りたい!!!!」

怒りだすシャーロック
カウチに伸びたまま動かなくなった
公安に暗殺されかねない僕。
221bの平和ってこんなもんなんだろうか、とため息をついて
僕は紅茶を入れるためにケトルに水を流し込んだ。

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